さて、お待ちかねのセブの登場である。思い切って一番前の席に陣取った。
次、またいつこんなチャンスに恵まれるか分からないからね。
空は晴れているものの、雲が比較的多い。
ヒートポリシーが適用されたおとついのような事にはならずに済みそうだ。
2Rの相手はロクス弟、オリビエ。
兄貴と違い根性の座った男。
これはセブにとって厳しい勝負になるでしょう。
頑張って♥
オリー(とベルギー人サポーターが呼んでいた)を見るのは今回が初めて。小さい選手フェチの私にとっては外せない選手だ。男子ツアー随一のチビッ子と言えどやはりプレーは一流。小さな体をフルに使ってコートを駆け回る姿は、自由自在に剣をふるう銃士のような華やかさ。
試合は第1セットをオリーが先取。続く第2、3セットをセブが取るが、第4セットはオリーがしぶとく取り返してファイナルセット突入。1R観戦が不完全燃焼に終わった私にとっては、文句なしのシーソーゲーム。
セブの応援団「GROSJEANズ」記念撮影中。
それにしても乗っている時のセブのプレーときたら・・・
リズムも軽やかなステップと、緩急を巧みに使い分けメロディーを奏でる如く次から次へと繰り出されるショットのハーモニーに、自分が今、炎天下の中テニスの試合会場にいることを次第に忘れていく。クラシックを聴く趣味はないけれど、オーケストラが最高の演奏をした時の聴衆はこんな気持ちになるのだろう、と思う。そして、きっと客席のどこかにはセブにイカれてしまった女の子が今日もまた一人。私もうっとりして思わず目を閉じてしまいそう・・・おっと!セブのナイスプレーを見逃しちゃうよ!まさに至福の時、ここに極まれり。
試合終盤。いつの間にか私の後ろにいたお客さん(男性)から「セーブッ!セーブッ!」と「セブ」コールが湧き上がり、それまではおとなしく座っていた私も何だか興奮してしまって、一緒に声を上げてしまった。
「セーブッ!セーブッ!セーブッ!セーブッ!」
キャーーーーーッ!!!!!セブ最高ッ!!!!!
最後はオリーのショットがサイドを割って、4時間を越える熱戦が終了。
吼えるセブ。目の前で見た。感涙。
健闘を称えあう二人。
帽子を客席に投げ入れご機嫌のセブ。
客席から「セブー、タオルもシルブブレー!」の声。
あげてるよ。言ったもん勝ちかもしれない。
お疲れさまでした。
Men's Singles - 2nd Rnd.
Sebastien Grosjean (FRA)[28]
def Olivier Rochus (BEL) 4-6 6-1 6-3 4-6 6-4
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