Saturday 30 October 2010

メルボルンにダイソーがやってきた (その3)

会計を待つ長い列で傍らのプラスチックかご等をチェックしていたところ、後ろから声をかけられた。振り返ると中華系ベトナム人っぽいおばあさんが、私の手に持っている小鳥の形をしたスポンジを指して「それは何?」と言う。

メルボルンにダイソーがやってきた (その2)

制限をかけてはいても、店内は擦れ違うのもやっとの大賑わい。

メルボルンにダイソーがやってきた (その1)

ダイソーの記念すべきオーストラリア一号店が、ここメルボルンに出店するという噂を聞きつけたのは数ヶ月前のこと。


Tuesday 17 August 2010

首相も間違える発音

21日に総選挙を控えているオーストラリア。テレビでは連日各党首の遊説の様子や相手政党を攻撃するCM等、選挙絡みの映像が大量に流れているのだが、ABCで放送中の政治バラエティー番組「Yes We Canberra!」が結構気に入っている。


Sunday 8 August 2010

オーストラリアでカープ・赤松のファインプレーを見る

土曜の夕方、テレビでチャンネル9のニュースを見るともなしに見ていたら、ふと画面に現れた

「RYOBI」
「もみじ饅頭 にしき堂」
「タカキベーカリー」

の文字に目が釘付けになった。生まれも育ちも広島県の私には、いずれの企業もお馴染み過ぎる名前。「RYOBI」は「Makita」と並んでこちらのホームセンターでも大人気メーカーで、今更テレビで名前を見てもあまり意外性はないが、いやいやちょっと待て。今私がいるのって広島じゃなくてメルボルンよね?一体何事?

続いて、小さい頃から見慣れた赤基調のユニフォームの選手が、自分の背丈よりも高いフェンスを一気に駆け上がり、ほとんどホームランになりかけた打球をキャッチした。わー、これは素晴らしい!滅多にお目にかかれないレベルの超ファインプレー!!



そんなわけで、広島東洋カープ・センター赤松の好プレーがオーストラリアのニュースでも放送されましたよ、という報告でした。新球場は未だ訪れたことがないし、カープは相変わらず低迷を極めているという話だけれど、思いがけず懐かしい風景が見られて感激。


Tuesday 18 May 2010

ウサビッチ オーストラリアで放送中

先日ネットでその日の夜の番組をチェックしていたら、その中でも一際小さな枠に

「USAVICH」

の文字を発見。日本ではMTV JAPANで放送していた(いる?)アニメ「ウサビッチ」は、現在オーストラリアでもオンエア中なのだ。


Saturday 1 May 2010

電話番号が伝わらなくて

こちらでの生活で込み入った会話になりそうな場所に行く時は、基本的にダーさんに付いてきてもらうことにしている。メルボルンで暮らし始めて3年経つのに情けない話だが、その方が間違いがないのだ。当然のことながら、英会話はさっぱり上達しない。日本に帰った時、英語ができると勘違いされたら困るだろうなとも考えるが、先のことは心配せずに今を生きることにした。


Saturday 10 April 2010

電力会社セールスとの終わりなき闘いの日々

我が家がメルボルンで暮らし始めてからこれまでの間には、自動車保険、ケーブルテレビ、無農薬野菜等様々なセールスマンの訪問を受けてきたのだが、飛び抜けて多いのは電力会社だ。日本では地域ごとに電力会社が決まっているが、オーストラリアでは世帯ごとに好きな会社を選べるため、各社の電話、訪問セールスによる顧客の奪い合いが慢性化している。




Thursday 8 April 2010

さようなら、キムタク

プロ野球読売巨人軍の木村拓也内野守備走塁コーチが7日未明、クモ膜下出血のため亡くなった。37歳の若さだった。

私は子供の頃から地元広島東洋カープの熱狂的ファンで、シーズン中はテレビ、ラジオでかかさず観戦。カープの選手にホームランが出れば「やったー!やったー!」とその場で小躍り。チャンスで凡退したり致命的なエラーを犯した選手がいれば、「このバカチンがーッ!!」「2軍で出直せー!!」と容赦なく罵倒し、座布団に八つ当たりしたものだ。

11年間籍を置いたカープ時代のキムタクは、好プレーもタイムリーヒットもたくさんあったはずなのに、私の中では大事な場面でエラーをしたり、代打に起用されてはストレートを振り遅れ内野フライを打ち上げていたようなイメージが強い。しかし、なぜか彼については「ああッ!もう!!」とがっかりするくらいで、ボロクソに貶したことがない。投手以外のどこでも守れるという他に例のない器用さを買われ、昨日はライト、今日はセカンドという具合に首脳陣から便利に使われていたので責める気持ちになれなかったのか。それとも、彼のいかにも一生懸命なプレーが怒りを和らげたのか。とにかくへまをやらかしても腹の立たない不思議な選手だった。

06年に巨人へのトレードが決まった時も、人柄を好ましく思っている選手をにっくき巨人に取られるなど本来腹の立つ出来事のはずだったが、なぜかキムタクについては「良かったなあ。これでお給料いっぱい貰えるね。巨人に行っても頑張れよ」と素直に思えた。

その後私はオーストラリアに移り、日本の球界の動向にはすっかり疎くなった。そのため、キムタクが昨年限りで現役を引退し、巨人のコーチに就任していたことも、2日に彼がマツダスタジアムで試合前のノック練習中倒れた、というニュースで初めて知った。

いくらなんでも、こんなにあっけなく死ぬことはないじゃないか。彼のことを思い出そうとすると、なぜかカープの赤いユニフォームを着て笑っているところしか思い出せない。


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Wednesday 7 April 2010

ウォンバットの事

6日、メルボルン北部で前夜キャンピング・カーに宿泊した60歳の男性が朝7時前車外に出た際、車の下から現れたウォンバットに襲われ負傷する事件が起きたとか。男性はウォンバットに足や腕を引っかかれながら近くにあった斧で応戦し撃退。すぐに病院に搬送され、命に別状はないとか。

環境保護団体関係者の話では、これまでウォンバットが人間を襲った例はなく、男性を襲ったウォンバットは疥癬を患っていた可能性があると指摘。痒みで他者の干渉に耐えられない状態にあり、人間を敵と看做したのではないか、との事。このニュースを聞いて、かつて日本の動物園で見た1頭のウォンバットのことを思い出した。

数年前のある日、地域の広報誌か何かで近所の動物園にウォンバットがいることを知った私。ウォンバットは豪タスマニア島と大陸南部の一部だけに生息する珍しい哺乳類。私はそれまで本物のウォンバットを見たことがなかったが、子供の頃一時オーストラリアで暮らしていたダーさんは

「ウォンバット見たことあるで。かわいいで」

と言う。次の休みに実際に姿を確認しに行こうという話になり、ある冬の日曜の午後その動物園を訪ねた。晴れてはいたが頬にひんやり冷たい風を感じつつニホンザル、ヒツジ、マーラー、ワラビーなどを見学。やがてウォンバットのコーナーへ。

地面のあちこちに50cmくらいの丸っこい茶鼠色の胴体がいくつか確認できたが、動き出す気配はない。私が「ウォンバット、全然動いてないじゃん。寝てるだけじゃん」と不平を漏らすと、かの地で度々動物園に連れて行ってもらったというダーさんは

「ウォンバットは夜行性やから、これが普通やねん」

と妙に得意げだ。何だそりゃ。昼間眠る動物を園でわざわざ公開する意味はあるのか?と訝しく思い始めた時、元気に動き回る1頭が視界に入ってきた。丸い体をゆさゆさ揺らしながら短い足で歩く様子が愛らしい。うおー、こいつは確かにかわいいぜ!

参考までに、動くウォンバットはこんな感じ。容姿からは想像つきにくいが、走ると結構早い。



しばし二人で目を細めていたのだが、やがてそのウォンバットの様子がやや不自然なのに気がついた。どこがおかしい?さらに見つめること数分。よくよく見ると、そのウォンバットは半径1mほどの円を描きながらひたすら同じ場所を同じペースで回り続けていたのだ。さらには、人に見られるのも嫌いだったらしく、私たちの視線に気がついたのか徐々に軌道をずらし、ついには地面の上にいくつか置かれた土管の一つにすっぽり隠れ、こちらからは見えなくなった。その後つま先立ちで確認したが、やはり同じペースでグルグル回っているようだった。

生まれ育ったオーストラリアから思いがけずはるばる日本に連れて来られて、精神を病んでしまったのだろうか。どこを目指しているのか一心不乱に歩き続けるウォンバットを見て、悲しい気持ちになったのを覚えている。

あのウォンバットは今どうしているのだろう。相変わらず動物園の柵の中をグルグル回っているのだろうか。生まれ故郷に帰るのを夢見ながら。

Wombat Attacks Man In Flowerdale, Victoria, Australia


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Monday 5 April 2010

WEBでくらもちふさこが読めて感激!

日本のネット書店を通じて購入した井上雄彦の「バガボンド」と「リアル」をきっかけに、先日久々にマンガを読む楽しみを思い出すと、今度はかつて愛読していたくらもちふさこの作品を読み返したくてたまらない欲求に襲われた。

Saturday 6 March 2010

雹!!

それはいつもの平和な土曜の午後だった。私は日本から昨日船便で届いたばかりの「リアル」9巻を読み返していた。ああ、やっぱり井上雄彦はいい。

ダーさんが仕事から帰ってきた3時前、辺りが暗くなっているのに気がついた。一雨来そうだ。表に干していた布団カバーを半乾きではあったが取り込んだ。

ほどなくして、外から

「ボトボトボト!」

と雨音にしては太く低い音が一斉に聞こえてきた。窓越しに表を見ると、白く小さな塊が地面のあちこちに散らばっている。雹か。メルボルンは雹が降りやすい地域のようで、数ヶ月に一度は突然の大きな雨音に驚かされる。

外に出て雹を一粒拾ってみた。直径2cmくらいある。今日のはいつもより大き目のようだ。まあ、いつものように直に止むだろう。

部屋に戻ると、ダーさんが

「これって雨も混じってるやんな。ちょっと洗車してくる」

と言い出した。メルボルンは現在慢性的な水不足により水道水に利用制限があり、一般家庭の洗車においてバケツに入れた水を使用することは禁じられている。そのため、ダーさんは雨が降る度その水滴を利用して洗車をするのが常。

「今日の雹はちょっと大きいよ!当たったら痛いよ!止めとけば?」

と忠告しても聞く耳を持たない。雹があちこちに跳ね当たる音が一層強くなる中、ダーさんは洗剤を染み込ませたスポンジを持って表に飛び出した。そして、屋根のない所に出るや即座に踵を返して戻ってきた。

「……これ、痛いわ」

だからそう言ってるじゃん!それにしても、今や大声を出さなければ会話が成立しないほど雹の降り落ちる音が激しい。玄関から外の通りを眺めた。いつもならそろそろ止む頃なのに、今や降り始めより勢いが増している。こんな天気は今まで見たことがない。ちょっと怖くなってきた。

再び部屋に戻ると、開けっ放しになったリビングと寝室を繋ぐドアの向こうで、床一面が雹に覆われているのが目に入った。その上ではブラインドが風を受けて激しく揺れている。うそ!?雨が降り始める前に窓は閉めたはずなのに!まさか雹でガラスが割れた?それと同時に、部屋の電灯が数回点滅したかと思うと突然消えた。ラジオのデジタル時計、テレビの主電源、モデムのライトも一斉に消えた。停電か・・・。

ダーさんが靴を履いたまま寝室に入ると、窓が割れたのではなく、私の閉め具合が甘かったため強風で開いただけだったことが分かった。あー、良かった。

今度は窓をきちんと閉めたのを確認し、カーペットやベッドの上に散らばった数え切れない雹の粒を、ダーさんと一緒に溶けないうちに拾い始めた。雹は大きいもので直径3cmはあった。つい先ほどまで平穏な午後を満喫していたのが一転、思いがけない災害に見舞われ若干ショックを受けていたが、よくよく考えたら阪神大震災の経験と比べればこの状況は何でもないことに気がついた。あの時は、それきり二度と同じ屋根の下で眠ることができなかったのだから。

雹をかき集め、窓回りや床の濡れた箇所を拭くと一旦落ち着いた。しかし、テレビも見れない、ネットも使えないとあっては、近隣一帯の状況が分からず不安。MP3プレーヤーでFMを聞いてみたが、各局とも音楽しか流れていない。雨脚がようやく弱まり少し気分が落ち着いたので、昼寝を決め込むことにした。

目が覚めると5時。停電が始まってから2時間を過ぎた。外はまだシトシトと雨が降り続いている。電気はまだ戻っていない。何だかお腹が空いてきた。このまま電気が戻らなかったら晩御飯はどうしよう?うちのコンロは電気なのだ。電気を使わずに食べられそうなもの……生野菜とシリアル、チョコレート、クラッカーくらいしかない。けれど、先日ハイチやチリで地震の被害に遭った人の事を考えれば下らない悩みだ。電気が戻らないまま夜になったら、何をして過ごそう。ちょうど「リアル」で脊髄損傷のため入院中の登場人物が夜中に目を覚まし、

「もうこのまま朝が来ないのではないか、と将来が不安になる」

と語るシーンを読んだばかりだ。怖い!・・・いや、ダーさんもいるし雨風しのげてプライバシーも十分守られているのだから、何も問題はないではないか。水も出てるし。

そんな事をつらつらと考えていた5時半過ぎ、キッチンでかすかなパチッという音がした後、冷蔵庫がウーンと低く唸り出した。ラジオの時計も「12:00」で点滅している。電気が戻った!作業してくださった皆さん、ありがとう!!おかげで暗闇の中で長い夜を過ごさずに済んだ!月並みだけれど、いかに自分が普段電力に依存した生活を送っているのか思い知らされる。

6時のTVニュースによると、今日の雹嵐は地元の人もかつて経験したことがないようなものだったとか。テニスボール大の雹で車の窓ガラスが割れる被害を受けた地域もあり、シティ周辺の道路は川ができていた。



主要駅や映画館は閉鎖。「怖かった」とコメントする女性もいた。停電は1万戸に及び、うち2000戸はニュース放映時の段階ではまだ回復していなかったとか。

なんだ、うちは随分軽い被害で済んだんだな。いやいや、それでも自然の脅威を思い出すには十分な迫力でしたよ。


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Saturday 20 February 2010

祝!男子フィギュア高橋くん銅メダル & 傑作動画

バンクーバー冬季五輪の中継を、2年前の北京に引き続き異国のテレビで楽しんでいます。

ことスポーツに関しては目の色を変えるオーストラリアではありますが、冬季種目にはそれほど力を入れていないようで、冬季五輪での金メダル獲得は今回の女子スノーボード・ハーフパイプのトラー・ブライト選手でようやく史上4つ目だとか。国民の期待度に比例させてか中継はチャンネル9の1局のみで、昼にライブ中継を5時間、夜にダイジェストを3時間、と日本と比べるとかなり短め。

そんな状況で、日本人選手の活躍も見せてほしいと期待するのは無謀というもの。男子フィギュアも、ショートプログラムの録画中継では有名どころの選手中心の構成だったため多くを期待していなかったのですが、銅メダルのおかげかフリーでは豪でも高橋大輔選手の演技を放送してくれました。

フェデリコ・フェリーニ監督の映画「」をテーマにしたプログラム。高橋選手の動きは終始指先まで神経が行き届いていて、165cmと比較的小柄なのに氷上では大きく見えました。滑らか、かつメリハリの効いた動きで観客を濃密な物語の世界に入り込ませる力。日本人男子でここまで情感豊かに表現出来る選手がついに――と感慨無量。曲の持つストーリーを滑りで表すという意味では、私がテレビで演技を見ることができた選手の中では高橋選手が紛れもなく一番だったと声を大にして言いたい。

高橋選手の銅メダル獲得で、男子フィギュアでは日本人初の表彰台。今回の男子フィギュアの採点を巡っては4回転に挑戦したかどうかでいろいろと論争が巻き起こっているようですが、高橋選手は失敗となったものの4回転にも果敢に挑戦。出場選手中最高の演技点で銅メダルを手に入れた彼のニュースは、思い返す度何やらじんわりと心が暖かくなります。

そんな中、フィギュア絡みで面白い動画を見つけたのでご紹介。


個人的には真央ちゃんの「今日は私が払うって~」と中野友加里選手の「お客さん、お会計!」が特にお気に入り。女子フィギュアに出場する日本人選手の皆さんも納得のいく演技ができるように祈っています。


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Friday 12 February 2010

恐怖のクリアウェイ

メルボルンの路上のパーキングスペースは日本と比べれば格段に豊富。しかし、空いているスペースを見つけたからと言って、即その場に駐車しても大丈夫かというと大間違い。むしろ自殺行為とすら言える。というのも、シティ周辺では駐車違反の取り締まりが格段に厳しいのだ。