オーストラリアで暮らすようになってから、しばしば肌に異常が現れるようになった。首や腕の広範囲に渡って蕁麻疹のような赤い発疹が浮き出て痒くてたまらなくなったり、口の周りや顎下に大きなニキビが同時にいくつも出来たりといったものだったが、それらの症状はいずれも薬も飲まずに数週間のうちに消えて事なきを得た。
ある日のこと、今度は口元が痒くてたまらなくなった。掻いているうちにやがてその部分は白い粉をふき始め、若干腫れてきた。白い粉は洗顔等で水に濡れるとポロポロと剥がれ落ちる。掻いたり剥がれ落ちたりを繰り返しているうちに表面は堅くざらつき、直径2cmほどの赤黒ずんだ跡が目立つように。これはもしかしてアトピー性皮膚炎というやつでは?
そんな状態に陥っても医者嫌い、薬嫌いも手伝って放置していたのだが、気がつけば治ることなく4ヶ月が経過した。これほど一つの症状にしつこく悩まされるのは初めてのことで、「さすがに何か処置を施さなければまずいのではないか」と思い始めた矢先、全豪オープンテニスが開幕を迎えた。
それまで数ヶ月間スーパーに出かける時くらいしか外出しない生活を続けていたのだが、テニスファンの私は1月後半ほとんどの時間を炎天下での観戦に費やした。そんな毎日を繰り返していたある日、ふと口元の痒みも跡もいつの間にかきれいさっぱりなくなっているのに気がついた。ご存知の方も多いようにオーストラリアの紫外線は強烈で、シミを気にしてそれまで極力肌をさらさないように心がけていただけに、この結果には心底驚いた。そして、現在も再発はしていない。
調べてみたところ、一般には「太陽光線はアトピーを悪化させる」という説があるらしい。私の症状がいわゆるアトピーだったのかどうかは分からないし、紫外線が治療に効果があったという確たる証拠もない。それでも、2週間ほぼ毎日最高気温が30℃を超える屋外で過ごしているうちに、4ヶ月治らなかった痒みが嘘のように消え去ったこと、また、家の中で靴下なし、キャミソール1枚でいても大丈夫なほど冷え性が緩和されたのは事実だ。
自分の力でアトピーが消えた!
堀田 忠弘
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Friday 27 February 2009
Tuesday 17 February 2009
チュッパチャップスで気楽に生きる
今一番のお気に入りはチュッパチャップスのCM。豪ではこの1月からオンエア中で、いかなる時もチュッパチャップスを口から離さないマスコットのChuckが傑作。家に一人ほしい・・・いや、やっぱ嫌かも。
ジム編。
GFに激怒される編。
チュッパチャプス Chupa Chups 50周年記念 観覧車ディスプレイ120本タイプ
by G-Tools
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ジェニファー(仮名)を探せ!
うちの郵便受けには入居してからしばらく経ってもジェニファー・オコーネル(仮名)嬢宛の郵便物が混じることが度々だった。住所は我が家のものなので前の住人らしい。その繰り返し送られてくる文書というのが、キセルの罰金や有料テレビの視聴料金の督促、不履行の契約を取り扱う裁判所からのもの。いくつかは最終通告を匂わす赤い紙が封筒の窓から覗いている。失礼ながら積極的に関わり合いになりたくない種類の方なので、封筒に「受取人が違う場合はここへ送り返してね」とあった住所へ自腹の切手でその都度返送していたのだが、配達は一向に止むことがなかった。
ある日の午前、誰かがうちのドアをノックした。「セールスだったらかなわんなー」と恐る恐るドアを開けると、そこには白髪の初老の男性。私の顔を見て何か戸惑っている様子。
「ええと・・・君はジェニファー・オコーネル(仮名)さん・・・じゃないよね」
違います。
聞けば彼はsheriff(裁判所の執行官)で、ジェニファー・オコーネル(仮名)嬢を探しているという。やっと探す気になってくれたか。私たちが越してきてから既に数ヶ月経つことを伝え
「多分彼女は"former resident"だと思います」
と告げると
「ああ、"previous"のね」
と返された。
最後に私の名前を聞かれた。先にサラッと言うと向こうは「ごめん、分かんないよ・・・」みたいな顔をするので、次いで綴りを一字一字ゆっくり告げ相手はそれを苦笑いしながら書き取る、といういつものルーティーンをこなした。
そして現在。sheriffの訪問からしばらく経つが、ジェニファー・オコーネル(仮名)嬢宛の郵便は相変わらずうちのポストに届けられている。一体何をしに来たのか、sheriff。
図解 マナー以前の社会人常識 (講談社プラスアルファ文庫)
岩下 宣子
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ある日の午前、誰かがうちのドアをノックした。「セールスだったらかなわんなー」と恐る恐るドアを開けると、そこには白髪の初老の男性。私の顔を見て何か戸惑っている様子。
「ええと・・・君はジェニファー・オコーネル(仮名)さん・・・じゃないよね」
違います。
聞けば彼はsheriff(裁判所の執行官)で、ジェニファー・オコーネル(仮名)嬢を探しているという。やっと探す気になってくれたか。私たちが越してきてから既に数ヶ月経つことを伝え
「多分彼女は"former resident"だと思います」
と告げると
「ああ、"previous"のね」
と返された。
最後に私の名前を聞かれた。先にサラッと言うと向こうは「ごめん、分かんないよ・・・」みたいな顔をするので、次いで綴りを一字一字ゆっくり告げ相手はそれを苦笑いしながら書き取る、といういつものルーティーンをこなした。
そして現在。sheriffの訪問からしばらく経つが、ジェニファー・オコーネル(仮名)嬢宛の郵便は相変わらずうちのポストに届けられている。一体何をしに来たのか、sheriff。
図解 マナー以前の社会人常識 (講談社プラスアルファ文庫)
岩下 宣子
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