Tuesday 29 July 2008

スーパーマーケット「ALDI」の広告に見る英語化した日本語最前線

「SUSHI」「KARAOKE」「TSUNAMI」は今や常識。アニメ「POKEMON」「Yu Gi Oh!」 は朝の人気番組。メルボルンのシティを歩けば必ず一度は「OSAKA」「NAGASAKI」とか「納豆」「秋刀魚」等の日本語が踊るTシャツを着た人を見かける(先日近所を散歩をしていた際は「保津川下り」と背中に入ったシャツを着てジョギングする男性に遭遇)。海外を席巻する日本語の勢いは、今や留まるところを知りません。

Saturday 26 July 2008

オーストラリアで銀行口座を開く

オーストラリアで銀行口座を開く際、IDチェックのため何らかの身分証明書が必要になるのだが、入国から1ヶ月以内ならパスポートだけでOK。しかし、それ以降になると運転免許証や公共料金の請求書など現住所を示す他のIDが必要になる。

そんなわけでさっさと口座を作っておけばなんてことないのだが、オーストラリアに来てすぐの頃の私はスーパーでの買い物一つスムーズにいかない生活に疲れ果て、差しあたり必要でない銀行口座の開設をついつい後回しにしてしまった。

しかし半年後仕事が見つかり、いよいよ自分名義の口座が必要に。仕事帰りで疲れているダーさんにお願いして、木曜は夜8時まで営業している某大手銀行の支店へ連れて行ってもらう。

人影もまばらな夜のショッピングセンター内を駐車場からしばらく歩いてやっと目的の店舗を発見。入口をくぐると、赤いカーディガンを着た品のよいご婦人がちょうどどこかへ出かけるところだった。

「今私一人しかいないのよ。ちょっとお茶飲んでくるから、悪いけど20分後にまた来てくれる?」

日本なら有り得ない対応だが、こちらでは極めてありがちなこと。約束通り20分後カウンターに戻るとご婦人も戻っていて、私たちに椅子を勧めてくれた。用件を尋ねられたので私の口座を開きたい旨を切り出すと、私たちの生活状況についていろいろ質問をしてきた。日本から移住してきてこちらの生活を始めて間もないこと、永住の予定であること等聞かれるままに答える。

「あら、じゃあ、将来はマイホームの購入も考えてるの?」

家!!居住期間が短すぎてクレジットカードですら作らせてもらえるかどうかまだ怪しいのに家の話ですか!!一瞬鼻白むが、笑顔で取り繕う。ええ、将来的にはなーんて、ウフフ。

「そう。・・・・・でも、どうして、今、口座が必要なの?」

・・・・・なんで口座一つ開くのにこんなにいろいろ聞かれるんだろうか?日本じゃこんな事なかったよ!ちょっと泣きそう。しかし、夫婦そろって豪での居住年数が浅いうえ、このご時勢海外送金を想定して銀行が用心するのも理解できる。テロリストと関係している訳でもなし、こちらにやましいところは何もないのだ。込み入った話をする時はいつもダーさんに任せっぱなしの私だが、ここは自分で説明した方が信頼してもらい易いだろう。今までダーさんの口座があったので不便を感じていなかったが、思いがけず今回職に就くことになった旨を必死で伝える。あー、なんか汗が。ご婦人は事情を理解してくれたらしく身分証明書を要求してきた。とりあえずパスポートを渡したところ、

「・・・・・他に何かないかしら?」

やっぱり現住所を証明するものが必要なのか。運転免許証があれば良かったのだが、私のテンポラリービザでは正規の免許証すら作らせてもらえないのだ(運転自体は、日本の免許証と領事館で発行の翻訳証明のセットで可能)。そのうえシェアハウスに住んでいるので、住居に関する契約書類も正式なものは何もない。

持ってきた書類は一応ある。あるけどこれでいいんだろうか、「Tax File Number」のレター。オーストラリアで働く人は、何はなくともまず最初にこの「Tax File Number」を申請しなければならない。私の場合はネットを通して申請し、後日自宅へ番号の入ったレターが郵送されてきた。公の機関から私あてに送られてきた書類は今までこの一通。先日図書館でカードを作った際にもやはり現住所が確認できるIDが必要で、この「Tax File Number」のレターを渡してOKをもらったが、図書館と銀行では話が違う。ダーさんは隣りで『そんなもんが銀行で通じるわけない』という顔つきをしている。ダメもとでレターを渡してみた。

ご婦人は少しレターを眺めると、

"OK"

と頷き、すぐに口座を開くための書類を用意し始めた。ウソ!やった!チェックが通った!この時、政府からのレターが身分証明書としていかに強力に働くかを知った。後はトントン拍子に手続きは進み無事終了。というわけで、これからオーストラリアに来られる方は、すぐには必要なくても口座は即開いておいた方が後々面倒くさいことになりませんよ。悪いこと言わないから。






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Wednesday 23 July 2008

くれくれタバコ

メルボルンがあるヴィクトリア州では公共施設や公共交通機関ののりば周辺はもちろんの事、レストランやバーの中ですら喫煙が禁止されている。

うちのダーさんは喫煙者で、外出先でちょっと吸いたくなった時はいきおい屋外に出て行くことになる。そうして一服しているとしょっちゅう現れるのが

「Excuse me. 良かったら僕にも1本もらえないかな?」

という輩。日本では「火を貸してくれ」という人ならよくいたが、ここではタバコそのものをせびってくる。つわものだ。

オーストラリアではタバコは決して安くない。1箱20本入りで約10ドル(約1,000円)。日本でも将来的に同様の値段に設定する動きがあって喫煙家の皆さんはおかんむりだそうだが、ここではとっくにそれが現実となっている。移住をきっかけにダーさんも禁煙してくれるかと密かに期待していたが、値段が高かろうが吸える場所が限られていようが、止められないものは止められないらしい。政府の思う壷だ。

私がタバコをせびられたならきっと「ごめんなさい。今吸っているのが最後の1本なの」とか平気で嘘を付いて断るのだが、ダーさんは"No"が言えないタイプの人間で、いつも素直に分けてあげている。それでも

「『2本くれ』って頼んだら厚かましすぎるかな?」

と畳み掛けてきたオヤジがいた時は、さすがの彼も少しムッとしていたが。

そして、数日前の夜のこと。通りに出て洗車したばかりの車を満足気に眺めながらダーさんがタバコを吸っていたところ、通りがかりの男性から

「突然で失礼だけど、良かったら君のタバコ1本売ってくれないかな?」

と声をかけられた。ダーさんはあげるつもりで1本渡したところ、その男性はその引き換えとして本当に50セント硬貨をくれたという。今まで「タダでもらって当然」という態度の人にしか会ったことがなかった彼は心から感激したとか。

心温まるお話。っていうか、ホントにタバコ止めてよ。









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starsタバコは辞めましたが
stars本を好きなひとも、本は好きでないひとも
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Monday 14 July 2008

”How are you?”



ダーさんの知人のフランス人男性の談。

「こっち(メルボルン)のカフェに入って驚いたのが、店員が笑顔で

"Hi!"

って声をかけてくることなんだよね。おまけに続けて

"How are you?"

なんて尋ねてくるもんだから、『あれっ?この人友達だったかなあ?』って不思議に思いながら世間話を続けてみたら、これが全然知り合いでもなんでもないんだよ!フランスのカフェでは声をかけてくる店員なんていないよ!びっくりしたよ」

確かに私の知る限り、お店の人は皆(機嫌の良し悪しはあれど)基本的に"Hi, how are you?"の挨拶を怠らない。私は未だフランスを訪れた事はないが、いつかは旅したいと思っている国。この話を知らずにうっかりパリなどに出かけていたら、あまりの人々の冷たさにショックを受けていたかもしれない。聞いておけて良かった。










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starsやっぱり癒されます~
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Wednesday 9 July 2008

オーストラリアで暮らしていてもかわいい服が欲しい!!

オーストラリアで暮らし始めて以来、どうしたら良いのか途方に暮れた事は数え切れないほどあるが、洋服の購入もその一つ。

はなからオーストラリアのショップの品揃えにそれほど期待していたわけでもなかったのだが、郊外の巨大ショッピングセンターを初めて訪れ、目ぼしい店を一通りあたってなお欲しい物が全く見つからなかった時の絶望感は今も記憶に新しい。何せこちらの洋服は
  • サイズが合わない(日本で5号から7号の私には、こちらの一般的な最小サイズ「8」ですら若干大き目)
  • デザインは良く言えば大陸的、悪く言えば大味
  • 割高な価格(ユニクロより質が下、価格は上なんて!)

の三重苦なのだ。

もちろん、この広大な豪大陸のこと。私好みのデザインでサイズもぴったりの服がどこかに存在する可能性も捨てきれない。しかし、こうして迷子になりそうなくらい広いショッピングセンターや人で溢れかえるシティを散々歩き倒して気に入る物が見つからない、なんて事を繰り返していては、健康にはいいがそれ以上に精神的なダメージが大き過ぎる。

「・・・・・これから先、どこで何を買えばいいの?」

こうなったらもう・・・・・ネット通販しかない!!もちろん勝手知ったる日本のサイトだ。

家に帰ってネットをチェック。現在大人気という比較的安くてかわいくて小さいサイズも手に入るスウェーデン発のブランド「H&M」の服を中心に検索。注文にあたり問題だったのは、日本のオンラインショッピングは海外発送を行っていないのが通常で、まず日本の住所に送ってもらう必要があること。私の場合家族の手を煩わせるのは気が引けたため、商品を一旦受け取り海外の住所に転送してくれる業者さんを通すことに。こちらは手数料1000円程度、送料は実費の請求。

無事に届くか心配しつつ待ち焦がれること約10日、商品は手元に到着した。通販の難点は、商品画像と実際の色味や質感が異なることがままあることだが、今回は許容範囲だった。ああ、これならオーストラリアにいても気に入らない物を我慢して買う必要はない!・・・・・お金は少し余分にかかるけど。

味をしめた私はその後も度々ネット通販を試したが、やはり失敗もあった。「BuyMa」(注:海外在住のバイヤーが購入した商品を注文主へ直接発送するのを仲介するサイト)で「H&M」のビキニをアメリカから購入した際、最も小さいサイズを注文したにもかかわらずアンダーがガバガバで履けたものではなかったのだ。「一番小さいサイズなら多分大丈夫」などとタカをくくらず、商品の実寸を手持ちの服と比べてチェックする作業を怠ってはならない事を学んだ。

これから試してみたいと思っているのが、比較的リーズナブルな価格でデザイン性の高いアイテムで話題の「Topshop」。オーストラリアに実店舗はないが、発送は扱っているらしい。送料は7.5ポンド(約15豪ドル)。サイズも6からあるので、豪在住で小柄の方は試してみる価値はありそう。

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