Thursday 29 March 2007

メルボルンで賃貸を探す(番外編)

物件探しが難航を極めていたある日の朝、リビングでテレビを見ているとめったに鳴らない家の電話が鳴った。

まだまだ電話での会話に自信のない私。いつものように無視を決めこもうとしたが、先日元シェアメイト兼大家のC嬢から

「あなた達の退去前に、不動産屋が一度その家見に行く事になってるの。事前に電話があるはずだから、よろしくね」

と言われていたのを思い出し、勇気を振り絞って受話器を取った。しかし・・・・・

"Hello. +★%”☆#%☆&★#$|*&$"

ヤバい。やっぱり早すぎてほとんど理解できない・・・・・。しかし、話し方から判断するに不動産屋のようだ。なぜなら彼らは誰もがすごく早口だから。

「・・・・・それで、今日の5時頃行くから☆%”☆#★☆★」

5時ね!5時に誰か来るのね!?恐らくエージェントが入居希望の人を2、3人くらい連れてくるのだろう、と勝手に予想。

となると、急いで家の掃除をしなければ。チャチャチャっと部屋を片付け、最後に裏庭で摘んだバラを1輪食卓に飾り、お客の到着を待つ。

約束の5時が近づくが、今まで電気工事や庭の手入れ等のいろいろな業者が時間通りに来た試しがないためリラックスしきっていた。ところが、5時5分前

<トン!トン!>

とドアをノックする音が。もう来やがった!!早かったり遅かったり、どっちやねんッ!!

玄関のドアを開けると、エージェントの

「ハーイ、お部屋見せてもらっていい?」

の声に続き、老若男女が一斉にワラワラと入ってきた。10人は下らない。っていうか、これはいわゆる"Open for Inspection"じゃないか!!

C嬢が台湾系オージーだったおかげで、私たちはオーストラリアに来てからも家の中で靴を脱ぐ生活を享受していたのだが、入居希望者のいかにもオージーな皆さんは当然のごとく靴を履いたまま上がりこんできた。自分の家に赤の他人がゾロゾロ土足で上がりこんでくる。生まれて初めての光景に一瞬ショックを受けたが・・・・・うん、まあ、これは止むを得ないだろう・・・・・。

入居を希望する皆さんは、各部屋や裏庭をサッと見て回ると5分も経たないうちに"Thank you."と言い残し去って行った。アプリケーションフォームを持って帰る人が結構多い。私は家主ではないので、次に住みたい人がいようがいまいが直接関係ないのだけれど、『この家が気に入ってもらえたのかな?』と思うと少しうれしくなった。

数日後、C嬢から「新しい入居者が決まった」との連絡が来た。そして、いつものようにネットで自分たちのための物件を探していると、入居者がとっくに決定したはずの我が家の情報がまだそこにあるのを発見した。いつまでも古い情報を放置しているから、目当ての家を見つけても

"It's been leased.(それはもう決まりました)"

なんて不動産屋で度々言われるハメになるんじゃないか。ルーズなのにもほどがある。とっとと削除しろ!バカー!!

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