不動産屋で『恐怖のトイレの館』のアプリケーションフォームを受け取り帰宅。
B4版の用紙3枚には現住所、氏名、連絡先の他、入居者の現職だけでなく前職についてまで記入する欄がある。その他に入居者全員の身元を証明する書類(パスポート、運転免許証等)のコピー、銀行口座の取引状況一覧、知人の推薦状等いろいろ揃えなければならないらしい。
私たちはメルボルンにまだほんの数ヶ月しか住んでいない外国人。完成したアプリケーションフォームを眺めていると、自分たちの目から見ても些か心もとない。私が大家なら選ばない。
残り2週間でここを立ち退かなければならないのに、次の家の当てがないなんて。こんな状況は人生で初めてだ。どうしたら事態を好転できるのか想像もつかない。おまけにこの2週間というもの来る日も来る日もネットで物件&MELWAY(メルボルンとその近郊を網羅した道路地図)を見続けていたせいか、近頃頭がガンガンする。
深刻に落ち込んでいるところに、元シェアメイト兼大家のC嬢から電話がかかってきた。私たちの家探しの進捗状況を気にかけてくれたらしい。
「それで、どんな部屋を探してるの?」
と聞かれたのでダーさんが「2ベッドルームのユニット」と答えたところ、
「・・・・・うーん、二人はこちらに来てそんなに時間が経ってないから、ユニットはちょっと難しいかもよ」
との事。えっ?どういう意味?
「ユニットはレント(家賃)をきちんと払えるかどうかについてアパートより審査が厳しいから。ほら、アパートは大家一人に対して何世帯も入るけど、ユニットは大家一人に対して一世帯しか入らないからね。アパートとかで今まできちんとレントを払ってきたっていう証拠でもあればいいんだけど。でも、最近はアパートも難しいらしいし、探している時間もあんまりないし・・・・・」
そんなにユニットの入居が難しいなんて、私たち知らないから!!
「だから、てっきり二人はシェアで探してるんだと思ってた」
えっ!?今頃そんな事言う?!
「じゃあ、後2週間だから頑張ってね」
コ、コラーーーーーーッ!!!!私たちの2週間を返せーーーーーッ!!!
電話が終わった後、完全に戦闘意欲を失った私たち。今からアパートで探し始めたとしてもたったの2週間で決まるかどうか未知数すぎる。シェアを選ぶしか道はなさそうだ。っていうか、もうやってらんねー。疲れた。
後になって、新聞の特集で現在メルボルンは空前の賃貸物件不足であることを知った。入居希望者の中には、アプリケーションフォーム提出の際家賃の上乗せや数ヶ月分の先払いを申し出て希望の部屋をゲットする強者もいるらしい。
知っていたとしても、私たちにはマネできませんが。
参考記事:
The Age 2007年3月6日付 "Rent Rage - In Depth - "
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