Monday 12 March 2007

メルボルンで賃貸を探す(その3)

Sandringham線は ビーチ沿いに立ち並ぶ高級住宅街を走る路線。自分にはあまり関係のない地域と知りつつ興味本位で訪ねてみた。なるほど、夕方の電車の中はいかにもエグゼグティブ然とした上品なサラリーマンの姿が目立つ。

Elsternwick駅で下車。駅前を通るGlen Huntly Roadを歩く。前回訪ねたOakleighとは違い、ここは通りが広々としている。トラムが走り、日本食材の専門店もあって便利そうだ。道行く人は白い人がほとんどで、立ち並ぶショップからは心なしかお高くとまった印象を受ける。「あら、素敵ねー」と浮き立つ私とは対照的に、「こういう小ぎれいな街は好きじゃない」とダーさんは居心地の悪さを隠そうともしない。

スーパーマーケットColesを見つけ店内を徘徊。Colesの品揃えはサバーブによって大きく様変わりするわけではないようで、『もういいや』と出口に向かおうとしたところ、突然けたたましくサイレンが鳴り始めた。どうやら私が出口だと思ったのは入り口で、うっかり逆方向に歩いてしまったのが原因らしい。

「キャーーーッ!!!」

いたたまれず即座にその場から逃げ出す。

日本で同じ事が起きたら「これはいい話のネタができた」とばかりに友人、家族に言いふらすに違いないくせに、これが外国になっただけでもう自分がダメダメになったような気分になるのは何故だろう?駅近くの店で買ったスムージーを手にベンチに座るが、胸の動悸が治まらない。

『・・・・・やっぱり私もここは合わないかも』

「心配しなくても、そもそもこの辺の家賃払えないから」と、今ならあの時の私に言ってやれるのだが。

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