Friday 8 August 2008

運転怖い

シティ周辺での生活は公共交通機関の利用でほぼ事足りるとは言え、車があればメルボルンでの行動範囲はさらに広がる。

うちでは今のところ専らダーさんが運転を担当してくれるが、いざという時に備えて私も運転に慣れておくに越したことはない。少しずつでも練習しなければと思いつつ、実際にオーストラリアに来てからハンドルを握ったのは昨年のクリスマスの連休と、キャンベラへのドライブ旅行帰りのフリーウェイ、ある日曜の早朝に自宅と最寄り駅の間約1Kmを往復、と極端に交通量が少ない場所や時間だけ。なかなか積極的に公道を走ろうという気持ちになれない。というのは、この10年間ほとんど運転らしい運転をしていないこともあるが、それ以上にこちらのドライビング・マナーが怖ろしすぎるのだ。

こちらに来てまもなく、家の近くで追突事故を目撃した時からイヤな予感はしていたが、その数ヵ月後実際に自分が事故の当事者になろうとは!ダーさんの運転でショッピングセンターの駐車スペースから車を進行方向に出していたところ、向かいのスペースからもノロノロとRAV4がバックで発進。そして、あら?ちょっとちょっとぶつかりそうなんですけど!と慌てたその瞬間

「ガシャーン!!」


日本での経験からは考えられないほどあまりにも単純な不注意で起きた事故に、私たち二人はしばし呆然。割れた左のヘッドライトを確認するため車外へ出ると、すぐさまどこからともなく赤ちゃんを抱いた見知らぬ男性が現れた。

「僕は今の見てたから。イザという時には僕が証人になるからここへ連絡して」

ダーさんに電話番号のメモを渡すと、風のように去っていった。

相手のドライバー氏も登場。気まずい雰囲気の中ぶつけた部分を眺めながら、ともかく連絡先を交換。英語圏での事故時の常識として噂に聞いてはいたが、本当に"Sorry"の言葉は一切なし。それどころか、

「僕が下がるのを見ていたなら、どうしてクラクションで知らせてくれなかった」

などと主張し始めた。後日お互いがそれぞれの保険会社へ連絡を済ませた後、

「保険屋に僕の方が100%悪いって言われちゃったよ」

と相手のドライバー氏から気恥ずかしそうな連絡があったのがせめてもの救いとはいえ、オーストラリアで運転する恐怖を私に植え付けるには十分な出来事だった。

その後も助手席から観察した限りでは、

  • ちょっとしたことですぐクラクション。

  • ウィンカーも出さずかなり強引に割り込み。

  • 自分がUターンしたい場所でUターン(一度で回りきれず切り返す際は後ろを全く見ておらず、ぶつかりそうになる他人の車を見て何度肝を冷やしたか数え切れない)。

  • 歩行者は歩行者で、交通量が多い場所でもお構いなしに道路を横断。

  • 自転車が車道を走っている(法律でそうするよう定められている)。

  • 自分自身、ラウンドアバウト(注: 右から来る車優先の交差点。詳しくはここで)と普通の交差点の見分けがつかないことがある。


加えて、うちの近所はトラムが通っている。トラムが停留所で止まるのに気づかずに追い越そうとして、降車する乗客を万が一でも轢いてしまったらどうしよう!怖過ぎる!!怖い。怖いと言っているばかりでは何も物事は進まないのだが・・・・・うー、やっぱり怖い。

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