Friday 1 August 2008

スターバックス 豪国内で大規模リストラへ

経営不振にともない、豪国内で展開している84店舗のうち約4分の3に当たる61店舗(ヴィクトリア州では22店舗のうち17店舗)を8月3日までに閉店することを発表した米大手コーヒーチェーンのスターバックス(以下「スタバ」)。

一体スタバの敗因は何だったのか。思うに、「スタバ」ブランドが豪の消費者にはそれほど有難がられなかったのではないか。

メルボルンの街を歩いてよく見かけるのが、歩道までテーブル席を進出させている数多くのカフェとそこでたむろする人々。時々人口よりカフェの椅子の数の方が多いんじゃないかとも思う(それはない)。そして、なぜかお客は屋外の席を好む傾向が強く、どんなに寒い日でも外に座って談笑するお客の姿がある(もちろん席の周りにはヒーターが設置されていて暖かいのだけれど)。自分がカフェ文化の歴史の浅い日本で生まれ育った人間で、この手のハイカラな雰囲気に弱いことも関係しているかもしれないが、とにかくそんな賑やかなカフェの存在がメルボルンの印象を何割か増しで私に植えつけている事実は疑いようがない。

そんな喧騒を見やりつつ、同時に街角でお馴染みのセイレーンのロゴマークに出くわす。日本の店と変わらない佇まいに懐かしさを感じつい中の様子を覗くのだが、驚いたことにいつも空席が目立つ。日本のスタバは常に人で溢れかえっている印象が強かっただけに豪での不人気ぶりを意外に感じつつ、何となく納得しないでもなかった。

というのは、特に味に敏感なタイプではないはずの私だが、正直なところスタバのコーヒーを一度たりともおいしいと感じたことがないのだ。いつも何か薄くてぬるい印象を受ける。それでも日本にいた頃は、親切な店員さんとやたら活気に溢れる店の雰囲気につられてしばしば立ち寄っていた。日本では決してゲットする機会がなかったソファ席に座りたい一心で、メルボルンでも一度郊外の大型ショッピングセンター内の店舗に入ったことがあるが、肝心のコーヒーはやはり薄くてぬるく、価格も他のカフェに比べ割高だった。周りにもっとおいしくて、安くて、感じの良いカフェが他に掃いて捨てるほどあるときたら、スタバへもう一度入る理由は見当たらない。

とはいえ、数ヶ月前の引越しで当時のシェアメイトから餞別に貰ったエスプレッソメーカーでカプチーノを淹れる技を覚えてからというもの、カフェ通いもすっかりご無沙汰している。IKEAで買った2ドルのミルクフォーマーが大活躍中。






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土方 幸子


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