Monday 1 December 2008

日本人もクリケットで世界を目指そう!

これから夏本番を迎えるオーストラリア。スポーツ中継は、冬がシーズンのフッティ (オーストラリアン・フットボール)からクリケットへと移り変わっている。


クリケットがどんなスポーツかピンと来ない方のために、好プレーを集めたビデオを参考までに。選手が喜んでいる理由は、バッツマン (野球でいう「バッター」)の後ろに立つ3本の棒にボールが当たったり、打球をノーバウンドで捕球することでアウトを取ったため。そして、アウトを取るのは野球のそれほど簡単ではない、ということが理解できるようになったのは私も最近のことだ。



クリケットの試合を最初に見たのは、初めての海外旅行でオーストラリアに来た10数年前。テレビでそれまでの人生でほとんど触れる機会がなかったスポーツに多くの人が熱狂する様を目にして、今自分が外国にいることを強く実感したことを思い出す。広島出身で子供の頃からプロ野球をよく見ていたせいか、フッティには全く興味のない私も、クリケットの中継があるとつい見入ってしまう。とは言え、未だにルールを把握していないため、芝生の緑が映える画面は環境映像として果たしている役割の方が大きいかもしれない。

それにつけても、ピッチャー (クリケットでは「ボウラー」)がいてバッターがいて、周りに守備の選手がいて・・・・・クリケットが野球に派生したという確かな証拠はなく異なる点も多いのだが、素人目で見る限りこの二つの球技はそっくりだ。一方、クリケットで野球のような接触プレーや、ややこしい内野の連携プレー等を見ることはほぼなく、旧英連邦諸国で広がったスポーツだけあって野球と比べれば随分生温い紳士的なスポーツに見える。そこで湧き上がる一つの疑問……野球でそれなりの経験がある人なら、もしかしてクリケットでも結構いい線を狙えるのではないか?

私の妄想には全く根拠がないわけでもない。というのも20年ほど前のこと、うちのダーさんが通っていた大学では当時日本でただ一校、体育の授業でクリケットを取り入れていた。ダーさんは小学生の頃オーストラリアに1年間滞在し、学校の休憩時間にクリケットをして遊んだ経験を買われ、教授よりボウラーのポジションを与えられた。そして、教わる前に彼が肘を曲げないクリケット独自のフォームでボールを投げてみせたところ、現日本クリケット協会会長でもいらっしゃる教授から

「君、頑張ったら日本代表になれるで!」

とのお言葉を頂いたのだ。

草クリケットの経験がほんの少しあるだけの彼が日本代表候補なら、野球経験者はもっと可能性があるに決まっているではないか!野球で一度は夢破れた選手たちが馴染みのなかった球技で国を代表して戦う――なんてストーリーが実現すれば、まるでジャマイカの陸上選手がボブスレーで冬季五輪出場を果たした『クール・ランニング』を地で行く展開だが、あの映画に比べればずっと実現可能なレベルでは?と個人的には感じている。

一説によると、クリケットはサッカーに次いで世界第2位の競技人口を誇るスポーツらしい。その真偽はさておき、地球レベルで見れば野球よりずっとずっと人気があることは間違いない。オーストラリアにおいては、クリケットの代表選手はセレブ中のセレブ。もしも国際舞台で通用する実力があれば、世界的ヒーローになるのも夢ではないのだ。

2 comments:

  1. ちゃお♪ このブログ教えてもらってから楽しく読ませてもらってます。読みごたえあってお気に入りです~。
    さて、私も大学でクリケットやったけど(なんせその大学やったし)、全くルール覚えてないわ~。運動神経ゼロの私でも、なんの緊張感もなくプレーしたってことぐらい。しまったねー、私も日本代表目指せばよかったよ…。
    あの大学、変な競技多かったよね。カバディとかなかったっけ??

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  2. mayazoちゃん、コメントありがとう。うれしいな。
    クリケット専攻してたん?私エアロビやったわ。タミー先生。なつかしー!
    カバディもあったっけ?確か4つのスポーツから選ぶことになっててホッケーは覚えてるけど・・・・・。
    でも言われてみたらあった気もしてきた、カバディ。カバディ、カバディ、カバディ。

    もしかしたら今からでも目指せるかもよ、日本代表。

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