Wednesday 20 February 2013

もうサングラスでも間抜けにならない!


オーストラリアの夏――それは日本では考えられないほど強い陽射しとの戦い。正体は分からないが、何かギラッとした成分を確かに夏の太陽の中に感じる。そんな訳で、日本の生活ではまず縁のなかったサングラスが、こちらでは日常の必須アイテムとなった。



先日外出中、通りを歩いていた時のこと。突然左目が明るくなったかと思うと、足元で「カラーン」と音がした。落ちた物を確認するとプラスティックのレンズで、見るとフレームの一部が割れていた。安物だったからな。新しい物を買わなければ……そう考えるだけで憂鬱な気持ちになってきた。この一本を見つけるまでに、どれだけのショップを回りいくつサングラスを試したことか。試着の度にフレームの上に眉毛が覗いて、何とも間が抜けた自分の姿を見てがっかりする、あの苦痛な作業を繰り返すのはもう嫌だ。

とは言え、目と眉毛の間が離れがちな日本人の顔立ちの宿命として、かけても間抜けな印象にならないサングラスを見つけるのは至難の技。特に、商品のほとんどを占めるセルフレームを鼻で直接かけるタイプとなると……。もしかしたら日本のオンラインショップで探せば、日本人の顔に合うものが見つかりやすいかもしれない。そして、鼻を挟むあの部品が付いているタイプを探せば。「あの部品」は何という名称なのか。「ノーズパッド」というのか。「サングラス ノーズパッド」で検索したところ、結果の中に見つけたのがこれ。



――これは私が探していた物とは違うようだが……。フレームの鼻部分に直接貼り付けて使用するシールか。滑り止めにもなるらしい。購入者の評価も概ね好評だ。400円なら万一失敗したとしてもたかが知れている。物は試しだ。とりあえずMサイズを購入してみることに。

サングラスはオーストラリアの某百貨店オンラインサイトで、大き目のグラスのものを選んで購入。セルシールとサングラスを同時に注文したところ、日本から普通郵便で送られたセルシールは1週間で、国内から発送したはずのサングラスは半月後に届いた。オーストラリアの通販はどこもこの位のペースで、商品が届くまで一度は「自分の注文は忘れ去られているのではないか」と不安になるのが常。

とにかく本体とシールが揃った。レビューによると「サングラスに脂が付いているとシールが剥がれ易くなる」との事だったので、試着の前にまずシールを貼った。いざサングラスをかけ、恐る恐る鏡を覗いてみると……おっ!ちゃんと眉毛が隠れている。合格!さらにシリコンのシールのおかげで確かにずれにくい。これまでは頬にフレームがめり込み、まつ毛がグラスに当たるのも仕方ないことだと諦めていたが、セルシールを貼るとそれも解消された。何だ、これだけで随分かけ心地が違うもんなんだな。知らなかった。

サングラスを外した後しばらく鼻に跡が残るという欠点もあるが、試着地獄から救ってくれただけでもセルシールには大感謝。

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