Sunday 24 February 2013

レジで募金を頼まれた

先日スーパーでの出来事。いつものようにセルフレジの一角に商品の入ったかごをよっこらせと降ろした瞬間、“Excuse me.”と声をかけられた。セルフレジには常に担当が一人付いていて、今日は見かけない年配の女性が立っている。



「こんにちは。今日は皆さんにこども病院への寄付をお願いしているの。一口2ドルで、手続きはレジで簡単に済むのよ。協力して頂けるかしら?」

えっ?見ない人が立っていると思ったらそういう訳だったのか。こんなケースは初めてだ。寄付か。寄付なあ。寄付自体は問題ないが、この手のチャリティは自分が寄付したお金が本当に病気の子供のために使われるのかどうか、こちらでは確認のしようがない点が問題だ。少し前日本では、日教組が「あしなが育英会」へ寄付するとの名目で行った「子ども救援カンパ」で集めた寄付金1億7千万円余りのうち、6割近くに当たる1億円を日本労働組合総連合会(連合)に寄付し、さらにそのお金は朝鮮学校への支援に使われていたとか、「あしなが育英会」に所属する人物が数年に渡り特定の政治家に寄付金を流用して献金していたという話も聞くし。

日教組があしなが育英会に寄付すると集めたカンパと使途:イザ!
あしなが育英会の募金が藤村官房長官の政治献金に (超人大陸 義家弘介 120528) - エコドライブ日記

だからと言って今この場で断る勇気もない。私が”Sure.”と応じるや否や、女性は慣れた手つきで伝票を破いて「ピッ」とスキャン。通した紙を私の買い物袋に入れると

「ここに名前と連絡先を書いてね」

と台帳本体とボールペンを置き、すぐさま別のレジへやって来たお客さんへ向かった。寄付するだけでは許してもらえず、名前と住所も書かないといけないのか。いいカモの住所録が出来そうだ。

言われた通りに記入している間にも、次々に清算のお客がやって来る。ほとんどの人は寄付に応じているようだ。隣りのレジに来た近所の高校の制服を着た男の子も同様に声をかけられ、少し戸惑った様子を見せつつも”Okay.”と言った。高校生ですら寄付するのに、もしも私が断っていたら……。とりあえず今日のところは寄付して正解だったのかもしれない。そういう事にしておこう。記入が終わった頃女性が戻ってきて台帳とペンを回収すると、”Thank you for your support.”と満面の笑顔で去った。

家に帰ってもらった紙を見直していると、番号が付いていた。くじ付きらしく、当たれば同スーパーの商品券がもらえるようだ。さらに”Good Friday Appeal”のロゴも。”Good Friday Appeal”と言えば、メルボルンのロイヤル・チルドレン・ホスピタルが行うイースター恒例のチャリティーイベントではなかったか。イースターは3月終わりから4月初め辺りでは?今はまだ2月だが。どうやら寄付のお願いは今回だけでは済まない予感。

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