Saturday 30 October 2010

メルボルンにダイソーがやってきた (その3)

会計を待つ長い列で傍らのプラスチックかご等をチェックしていたところ、後ろから声をかけられた。振り返ると中華系ベトナム人っぽいおばあさんが、私の手に持っている小鳥の形をしたスポンジを指して「それは何?」と言う。


「これは食器用のスポンジです」
「じゃあ、これは?」

カエルの顔の形のスポンジについて「これはお風呂場用のスポンジです」と答えると、「……どこが違うの?」と聞いてきた。

えっ?!・・・・・・言われてみれば全くだ!これとこれ、どこが違うの?見た目の質感からは分からない。えっと、えっと・・・・・・

「・・・・・・多分、大きさだと思います。大きいのがお風呂用。広いから。小さいのはお皿用」

すると、今度は私の前に立っていたおばあさんが振り返った。こちらはヨーロッパのどこかからっぽい。

「これ全部値段が付いてないんだけど、いくらなのかしら?」

えっ?!いや、一律$2.80なのを知ってて今日ここに来たんじゃないのか?突っ込みたい気持ちを抑えつつ「全部2ドル80みたいですよ」と答えた。すると、おばあさんは自分のカートの中からシャワーキャップを取り出すと、私に見せながら

“Is this cheap?”

と聞いてきた。私はその質問の意図が

「これは(品質の割りに)安いか?」

なのか、はたまた

「これは安っぽいか?」

という意味なのか図りかねて一瞬戸惑ったが、おそらく前者であろうと判断。眠たい色目の花柄がいまいちのように感じて、黙って首を傾げていると

「じゃあ、これはどう?」

と背中を洗える紐の付いたボディスポンジを見せてきた。コットンの柔らかそうな素材がいい感じだったので「それはグッドクオリティだと思いますよ」と返答。

「そう?じゃあ、これは?」

先ほどのくすんだ花柄のシャワーキャップ再び。

「うーん、それはちょっと……」

「そう」とおばあさんは商品をカートに戻すと、「あなたは日本人?」と聞いてきた。

「そうです」
「メルボルンに日本人はあまりいないんでしょう。いるのは学生くらいで」

そうなのかな?そうかもな。よく分からないけど「そうですね」。

「あなたは学生?違うの?この国は好き?ずっとここに住むの?」

先のことは分からないけれど、ひとまず「好きです。住むつもりです」と答えると、おばあさんは嬉しそうに微笑んだ。

すると、またもや後ろのおばあさんが声をかけてきた。

「これは何?」
「これはバター塩飴です」
「これは?」
「洗濯ネット」

……全部確認してどうする?!

そんなこんなしているうちに、レジに辿り着くまで結局20分かかった。5点で14ドル也。

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「日本なら500円なのに……。500円は今、6ドル25セントなのに……」

という思いが一瞬過ぎるが、いやいや、この子たちはわざわざ遥か遠く日本から海を越えてオーストラリアまで来てくれたのである。有難いことではないか。ダイソー万歳!

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レジ袋も日本の店舗と同じダイソー印入り。やはり日本のレジ袋は上質だ。こちらのすぐ破れるレジ袋とは大違い。

支払いは現金のみなので、普段EFTPOS利用の方はご注意を。駐車場はNicholson Street側に入り口あり。

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