Friday 11 November 2011

メルボルンで再び輝け!サザンスター

先月日本に3週間滞在してメルボルンに戻ってきた時のこと。空港から自宅に向かうタクシーの車窓から外を眺めていると、その大きな建造物は嫌でも視界に飛び込んできた。


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サザンスター(Southern Star)――高さ120m(40階建てビル相当)、重さ1500トン、総工費100万ドルと言われたその巨大観覧車は、今から約3年前の08年12月、シティ西側に新しく開発されたウォーターフロント地区ドックランズに観光の目玉として華々しく登場!……したはずだった。

ところが、そのわずか1カ月後、メルボルン市内を4日連続で最高気温40度以上を記録したヒートウェイブが直撃。その後の調査で本体の一部に変形や亀裂が見つかり、全てを解体して修理を行うことに。結局のところ、故障は熱波によるものではなく、デザイン上の問題と判明したそうだが、鳴り物入りで開業してたったの40日後に営業中止、解体とはいかにもオーストラリアらしい豪快な出来事で、当時我が家では笑い話となったものだ。時々ドックランズ周辺を車で通りかかると、そこかしこに今は姿すらないサザンスターへの道筋を示す案内標識がそのまま残っているのを見かけ、その度、

「本当にもう一度作るんだろうか?うやむやのままフェードアウトするんじゃないかしらん?この国なら有り得る」

などと訝しんでいた。

サザンスターの再建は今年の3月に始まっていたそうで、年内の営業再開を目指しているらしい。さらにサザンスターについて調べる過程で、それが実はお台場や大阪・梅田HEPファイブの観覧車などを手がけた日本の企業、サノヤス・グループによるものであることを知った。日本の会社が関わっていたと分かるや、サザンスターの行く末が心配でたまらなくなるこの不思議。

どうか今度の工事こそ上手く行きますように。

The world's great wheels (解体前のサザンスター)
Design fault to keep ailing wheel shut


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