我が家がメルボルンで暮らし始めてからこれまでの間には、自動車保険、ケーブルテレビ、無農薬野菜等様々なセールスマンの訪問を受けてきたのだが、飛び抜けて多いのは電力会社だ。日本では地域ごとに電力会社が決まっているが、オーストラリアでは世帯ごとに好きな会社を選べるため、各社の電話、訪問セールスによる顧客の奪い合いが慢性化している。
Saturday, 10 April 2010
Thursday, 8 April 2010
さようなら、キムタク
プロ野球読売巨人軍の木村拓也内野守備走塁コーチが7日未明、クモ膜下出血のため亡くなった。37歳の若さだった。
私は子供の頃から地元広島東洋カープの熱狂的ファンで、シーズン中はテレビ、ラジオでかかさず観戦。カープの選手にホームランが出れば「やったー!やったー!」とその場で小躍り。チャンスで凡退したり致命的なエラーを犯した選手がいれば、「このバカチンがーッ!!」「2軍で出直せー!!」と容赦なく罵倒し、座布団に八つ当たりしたものだ。
11年間籍を置いたカープ時代のキムタクは、好プレーもタイムリーヒットもたくさんあったはずなのに、私の中では大事な場面でエラーをしたり、代打に起用されてはストレートを振り遅れ内野フライを打ち上げていたようなイメージが強い。しかし、なぜか彼については「ああッ!もう!!」とがっかりするくらいで、ボロクソに貶したことがない。投手以外のどこでも守れるという他に例のない器用さを買われ、昨日はライト、今日はセカンドという具合に首脳陣から便利に使われていたので責める気持ちになれなかったのか。それとも、彼のいかにも一生懸命なプレーが怒りを和らげたのか。とにかくへまをやらかしても腹の立たない不思議な選手だった。
06年に巨人へのトレードが決まった時も、人柄を好ましく思っている選手をにっくき巨人に取られるなど本来腹の立つ出来事のはずだったが、なぜかキムタクについては「良かったなあ。これでお給料いっぱい貰えるね。巨人に行っても頑張れよ」と素直に思えた。
その後私はオーストラリアに移り、日本の球界の動向にはすっかり疎くなった。そのため、キムタクが昨年限りで現役を引退し、巨人のコーチに就任していたことも、2日に彼がマツダスタジアムで試合前のノック練習中倒れた、というニュースで初めて知った。
いくらなんでも、こんなにあっけなく死ぬことはないじゃないか。彼のことを思い出そうとすると、なぜかカープの赤いユニフォームを着て笑っているところしか思い出せない。
BBH1 黒カード 木村拓也(広島)

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私は子供の頃から地元広島東洋カープの熱狂的ファンで、シーズン中はテレビ、ラジオでかかさず観戦。カープの選手にホームランが出れば「やったー!やったー!」とその場で小躍り。チャンスで凡退したり致命的なエラーを犯した選手がいれば、「このバカチンがーッ!!」「2軍で出直せー!!」と容赦なく罵倒し、座布団に八つ当たりしたものだ。
11年間籍を置いたカープ時代のキムタクは、好プレーもタイムリーヒットもたくさんあったはずなのに、私の中では大事な場面でエラーをしたり、代打に起用されてはストレートを振り遅れ内野フライを打ち上げていたようなイメージが強い。しかし、なぜか彼については「ああッ!もう!!」とがっかりするくらいで、ボロクソに貶したことがない。投手以外のどこでも守れるという他に例のない器用さを買われ、昨日はライト、今日はセカンドという具合に首脳陣から便利に使われていたので責める気持ちになれなかったのか。それとも、彼のいかにも一生懸命なプレーが怒りを和らげたのか。とにかくへまをやらかしても腹の立たない不思議な選手だった。
06年に巨人へのトレードが決まった時も、人柄を好ましく思っている選手をにっくき巨人に取られるなど本来腹の立つ出来事のはずだったが、なぜかキムタクについては「良かったなあ。これでお給料いっぱい貰えるね。巨人に行っても頑張れよ」と素直に思えた。
その後私はオーストラリアに移り、日本の球界の動向にはすっかり疎くなった。そのため、キムタクが昨年限りで現役を引退し、巨人のコーチに就任していたことも、2日に彼がマツダスタジアムで試合前のノック練習中倒れた、というニュースで初めて知った。
いくらなんでも、こんなにあっけなく死ぬことはないじゃないか。彼のことを思い出そうとすると、なぜかカープの赤いユニフォームを着て笑っているところしか思い出せない。
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Wednesday, 7 April 2010
ウォンバットの事
6日、メルボルン北部で前夜キャンピング・カーに宿泊した60歳の男性が朝7時前車外に出た際、車の下から現れたウォンバットに襲われ負傷する事件が起きたとか。男性はウォンバットに足や腕を引っかかれながら近くにあった斧で応戦し撃退。すぐに病院に搬送され、命に別状はないとか。
環境保護団体関係者の話では、これまでウォンバットが人間を襲った例はなく、男性を襲ったウォンバットは疥癬を患っていた可能性があると指摘。痒みで他者の干渉に耐えられない状態にあり、人間を敵と看做したのではないか、との事。このニュースを聞いて、かつて日本の動物園で見た1頭のウォンバットのことを思い出した。
数年前のある日、地域の広報誌か何かで近所の動物園にウォンバットがいることを知った私。ウォンバットは豪タスマニア島と大陸南部の一部だけに生息する珍しい哺乳類。私はそれまで本物のウォンバットを見たことがなかったが、子供の頃一時オーストラリアで暮らしていたダーさんは
「ウォンバット見たことあるで。かわいいで」
と言う。次の休みに実際に姿を確認しに行こうという話になり、ある冬の日曜の午後その動物園を訪ねた。晴れてはいたが頬にひんやり冷たい風を感じつつニホンザル、ヒツジ、マーラー、ワラビーなどを見学。やがてウォンバットのコーナーへ。
地面のあちこちに50cmくらいの丸っこい茶鼠色の胴体がいくつか確認できたが、動き出す気配はない。私が「ウォンバット、全然動いてないじゃん。寝てるだけじゃん」と不平を漏らすと、かの地で度々動物園に連れて行ってもらったというダーさんは
「ウォンバットは夜行性やから、これが普通やねん」
と妙に得意げだ。何だそりゃ。昼間眠る動物を園でわざわざ公開する意味はあるのか?と訝しく思い始めた時、元気に動き回る1頭が視界に入ってきた。丸い体をゆさゆさ揺らしながら短い足で歩く様子が愛らしい。うおー、こいつは確かにかわいいぜ!
参考までに、動くウォンバットはこんな感じ。容姿からは想像つきにくいが、走ると結構早い。
しばし二人で目を細めていたのだが、やがてそのウォンバットの様子がやや不自然なのに気がついた。どこがおかしい?さらに見つめること数分。よくよく見ると、そのウォンバットは半径1mほどの円を描きながらひたすら同じ場所を同じペースで回り続けていたのだ。さらには、人に見られるのも嫌いだったらしく、私たちの視線に気がついたのか徐々に軌道をずらし、ついには地面の上にいくつか置かれた土管の一つにすっぽり隠れ、こちらからは見えなくなった。その後つま先立ちで確認したが、やはり同じペースでグルグル回っているようだった。
生まれ育ったオーストラリアから思いがけずはるばる日本に連れて来られて、精神を病んでしまったのだろうか。どこを目指しているのか一心不乱に歩き続けるウォンバットを見て、悲しい気持ちになったのを覚えている。
あのウォンバットは今どうしているのだろう。相変わらず動物園の柵の中をグルグル回っているのだろうか。生まれ故郷に帰るのを夢見ながら。
Wombat Attacks Man In Flowerdale, Victoria, Australia
ウォンバットのにっき (児童図書館・絵本の部屋)
ブルース ホワットリー

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環境保護団体関係者の話では、これまでウォンバットが人間を襲った例はなく、男性を襲ったウォンバットは疥癬を患っていた可能性があると指摘。痒みで他者の干渉に耐えられない状態にあり、人間を敵と看做したのではないか、との事。このニュースを聞いて、かつて日本の動物園で見た1頭のウォンバットのことを思い出した。
数年前のある日、地域の広報誌か何かで近所の動物園にウォンバットがいることを知った私。ウォンバットは豪タスマニア島と大陸南部の一部だけに生息する珍しい哺乳類。私はそれまで本物のウォンバットを見たことがなかったが、子供の頃一時オーストラリアで暮らしていたダーさんは
「ウォンバット見たことあるで。かわいいで」
と言う。次の休みに実際に姿を確認しに行こうという話になり、ある冬の日曜の午後その動物園を訪ねた。晴れてはいたが頬にひんやり冷たい風を感じつつニホンザル、ヒツジ、マーラー、ワラビーなどを見学。やがてウォンバットのコーナーへ。
地面のあちこちに50cmくらいの丸っこい茶鼠色の胴体がいくつか確認できたが、動き出す気配はない。私が「ウォンバット、全然動いてないじゃん。寝てるだけじゃん」と不平を漏らすと、かの地で度々動物園に連れて行ってもらったというダーさんは
「ウォンバットは夜行性やから、これが普通やねん」
と妙に得意げだ。何だそりゃ。昼間眠る動物を園でわざわざ公開する意味はあるのか?と訝しく思い始めた時、元気に動き回る1頭が視界に入ってきた。丸い体をゆさゆさ揺らしながら短い足で歩く様子が愛らしい。うおー、こいつは確かにかわいいぜ!
参考までに、動くウォンバットはこんな感じ。容姿からは想像つきにくいが、走ると結構早い。
しばし二人で目を細めていたのだが、やがてそのウォンバットの様子がやや不自然なのに気がついた。どこがおかしい?さらに見つめること数分。よくよく見ると、そのウォンバットは半径1mほどの円を描きながらひたすら同じ場所を同じペースで回り続けていたのだ。さらには、人に見られるのも嫌いだったらしく、私たちの視線に気がついたのか徐々に軌道をずらし、ついには地面の上にいくつか置かれた土管の一つにすっぽり隠れ、こちらからは見えなくなった。その後つま先立ちで確認したが、やはり同じペースでグルグル回っているようだった。
生まれ育ったオーストラリアから思いがけずはるばる日本に連れて来られて、精神を病んでしまったのだろうか。どこを目指しているのか一心不乱に歩き続けるウォンバットを見て、悲しい気持ちになったのを覚えている。
あのウォンバットは今どうしているのだろう。相変わらず動物園の柵の中をグルグル回っているのだろうか。生まれ故郷に帰るのを夢見ながら。
Wombat Attacks Man In Flowerdale, Victoria, Australia
ウォンバットのにっき (児童図書館・絵本の部屋)
ブルース ホワットリー






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Monday, 5 April 2010
WEBでくらもちふさこが読めて感激!
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