Wednesday 1 October 2008

KENNY 日本を行く

「ところで”Kenny”って誰?」

ケニーは06年に豪国内で公開され大ヒットを果たした映画『KENNY』の主人公。仮設トイレの貸出を生業とする配管工で、離婚した奥さんと暮らす愛する息子は5分の距離に住んでいるのに会う事もままならずも、自分の仕事に誇りを持ち日々真面目に働く男。豪俳優シェイン・ヤコブソン演ずるところの彼をモデルにした喋るお人形も売られるほどの人気者に。映画のさわりは下のトレイラーで。ところで、おっさんという人種はどこの国でもアクセントがキツいものらしく、ケニーも何言ってんだかさーっぱり聞き取れません!(まるで、他の人が言うことなら聞き取れるような言い草)。







そんなケニーがこの度活躍の場をTVに移し再登場。30分番組『KENNY'S WORLD』の中でシェイン・ヤコブソンはあくまで「ケニー」として登場するかたちをとっているものの、彼が世界各国のトイレ事情を体当たりで探る様子を記録したドキュメンタリータッチ。その第1、2回の舞台はなんと日本!

ケニーが日本で訪れたトイレ関連の場所はバラエティに富み、日本人の私でも知らなかった場所や物も多く充実した内容。その一部を挙げると、

・京都の土産物屋で、「幸運をもたらす」という触れ込みの金色に輝くウ○コの置物をチェック。
・06年から07年にかけて全国の官庁のトイレで起こった「謎の一万円札騒動」。その現場の一つである都庁の男子トイレを訪問。
・「おしりだって洗ってほしい」のCMで80年代に一世を風靡した戸川純を交えてのカラオケ大会
・福岡TOTO本社では朝礼で従業員の皆さんと朝のラジオ体操、便器の歴史を振り返り、「ウォシュレット」「音姫」は当たり前、マッサージ機能まで備えた最先端の便器事情を見学。
・トイレの神様を奉る伊豆・明徳寺で健康祈願。どんな所かは「日本の珍スポット100景」さんの当該ページに詳しいので興味のある方はどうぞ。
・他家のトイレ清掃を奉仕活動として行っている京都・一燈園の研修会に参加。

また彼の活躍は映像の世界に留まらず、今回の撮影を機会に知った安全なトイレの確保に困難を抱える人々の事情を国際会議で発表するなど精力的。「Kenny」のキャラクターが広く愛され成功している理由は、シェイン自身の温かい人柄に拠るところも大きそうです。

『KENNY'S WORLD』は豪TV局「Channel TEN」の番組サイト内で視聴可(地球儀の中の「VIDEO」をクリック。音が出ます)。それにしても、外国のTVで見る日本は自分の母国とは感じられず、いつもどこかよその国に見えるから不思議。

リンク: KENNY | Official Movie Site | Madman Cinema.
リンク: 豪の「トイレ大使」、トイレと人権について語る 国際ニュース : AFPBB News

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