Wednesday 29 October 2008

危険なハロゲンヒーター

半年ほど前、メルボルンのIKEAでうろうろしていた時のこと。突然見知らぬ30くらいの小奇麗な女性に声をかけられた。

「突然ごめんなさいね。変なことを聞いて失礼なんだけど・・・・・あの、その、あなたのバッグはどこで買ったのかしら?」

私が背中にしょっていた「THE EMPORIUM」のリュックを指差している。これですか?これは・・・・・

「・・・・・2年前に日本で買いました」

と私が答えると、女性はひどく落胆した様子で

「日本・・・・・ちょっと遠すぎるわね・・・・・でも、ありがとう」

と言って去っていった。女性には気の毒だったが、自分の持ち物を赤の他人に褒められてうれしくない人はいないだろう。

その夜のこと。部屋でネットを見ていたら、何か焦げ臭い匂いがしているのに気が付いた。当時はシェアハウスに住んでいたので、誰かがキッチンで何か作っているのかとしばらく気に留めないでいたら・・・・・少し離れた所で付けていたハロゲンヒーターの前で、今日褒められたばかりのリュックから細い煙が上がっているのに気が付いた。

「う、うわあああああああ!!!!!」

慌てて洗面所へ走り問題の箇所に水をかけたことで事なきを得たが、かわいそうなリュックは焼け焦げで穴が開いてしまった。うっかりハロゲンヒーターの近くに荷物を置いた自分の不注意が原因とは言え、しょんぼりだ。

そして先日のこと。ある朝洗濯機を回しにバスルームへ立って数分後リビングに戻ってきたところ、鼻をつく異臭が。またやってしまった!またしても!!今度は迷わずハロゲンヒーターの場所に一直線。そこには取っ手が無残に焦げ付いたバッグが。日本で買ってきたばかりで気に入っていたやつなのに(リサイクルショップで500円だったけど・・・・・)。立ち上がった弾みでソファの端に置いていたカバンが床に落ちたらしい。全く気が付かなかった。もしバスルームから帰ってきたのがもう少し遅かったら・・・・・ああ、怖すぎる。

念のため付け加えておくと、私は今までの人生でこの2件以外に火を出しそうになった経験は皆無。確かにハロゲンヒーターの近くに物を置いた私が悪いのだけど、これはあまりにも簡単に火が付きすぎなのではないか?

火事の恐れの他に、ハロゲンヒーターにはお肌を痛める恐れがあることについてもお伝えしておきたい。こちらの部屋は照明が暗く、本を読んだりする時などはついハロゲンヒーターの出す明るさに頼りがちだったのだが、ある日突然顔が痒くてたまらなくなった。見るといつの間にか頬の高い位置が赤くなっている。そう言えば、最近頬が異常に乾燥してきたのが気になっていた。気候のせい?年のせい?日焼け?等いろいろ考えたが、屋外で長時間過ごしたわけでもなく、最後に毎日使用しているハロゲンヒーターに疑いの目が向けられた。試しにハロゲンヒーターの熱が顔に当たらないように数日間気をつけて過ごしてみたところ、顔の痒みと赤みは治まり、肌は元の状態に戻った。やはりこいつのせいなのか!?疑惑はさらに深まる。

スイッチを入れるとすぐに暖かくなってくれること、持ち運びが便利なことで重宝していたのだが、少し考え方を改めなければならないかもしれない。というか、率直に言って、これは市場に流通していいレベルの商品なのだろうか?激しく疑問符。

ちなみに、うちで使用しているハロゲンヒーターはこちらのチープな家庭用品のお店で25ドルくらいで購入した商品だ。ブランド名は違うようだが、ちょうどこの商品と姿かたちがそっくり。この冬暖房器具の購入をお考えの方はお気をつけあそばせ。






即暖フラットハ�ゲンヒーターCLV-094即暖フラットハロゲンヒーターCLV-094

by G-Tools

No comments:

Post a Comment