ある日の午前、誰かがうちのドアをノックした。「セールスだったらかなわんなー」と恐る恐るドアを開けると、そこには白髪の初老の男性。私の顔を見て何か戸惑っている様子。
「ええと・・・君はジェニファー・オコーネル(仮名)さん・・・じゃないよね」
違います。
聞けば彼はsheriff(裁判所の執行官)で、ジェニファー・オコーネル(仮名)嬢を探しているという。やっと探す気になってくれたか。私たちが越してきてから既に数ヶ月経つことを伝え
「多分彼女は"former resident"だと思います」
と告げると
「ああ、"previous"のね」
と返された。
最後に私の名前を聞かれた。先にサラッと言うと向こうは「ごめん、分かんないよ・・・」みたいな顔をするので、次いで綴りを一字一字ゆっくり告げ相手はそれを苦笑いしながら書き取る、といういつものルーティーンをこなした。
そして現在。sheriffの訪問からしばらく経つが、ジェニファー・オコーネル(仮名)嬢宛の郵便は相変わらずうちのポストに届けられている。一体何をしに来たのか、sheriff。
図解 マナー以前の社会人常識 (講談社プラスアルファ文庫)
岩下 宣子




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親切ですね。
ReplyDelete間違いで届いた手紙は開封していなければ切手を貼らずにReturn to sender.とだけ書いて投函すれば返信されますよ。
kaoさん、はじめまして。
ReplyDelete切手いらないんですか!?それは貴重な情報をありがとうございました。
いえ、別に親切なわけではなくて、彼女とこれ以上関わりたくないだけなのです。