Saturday 11 July 2009

「NHK ニュース7」をオーストラリアで見る

オーストラリアで暮らすようになって以降、日本に関する日本語の情報は大方ネットから得るしかなくなった。テレビからの情報は世界各地のニュースを放送する局SBSで月~土の朝5時20分から始まる「NHK ニュース7」だけだ。本来なら眠っている時間帯なのだが、ダーさんが仕事の都合で早起きなので一緒に起きてほぼ毎日見ている。



最近は衆議院解散の時期を巡るニュースが多い。政治のニュースは嫌いだ。政治家という人で人相のいい人はまずいない。画面にアップになると思わず目を背けたくなるような顔の多いこと。特に小沢一○、山○一太、福○瑞穂の顔が苦手だ。つまりは、政治家というのは顔が歪んでしまうくらい過酷な職業だということなのだろう。あと、鳩山由○夫はどうしていつも何かに怯えたような表情をしているのか。麻生首相も以前は口がひん曲がっているところが胡散臭いと思っていたのだが、麻生首相が外務大臣時代の平成19年「マンガ甲子園」出場者に寄せたメッセージを読んで氏に対する見方が一変した。

NHKが行った世論調査の結果の話になると、なぜかしらいつも心の中にモヤッとしたものが立ち上る。これは日本にいた頃から感じていたことだが、こういうテレビ局や新聞社のアンケートというのは実際に行われているのだろうか?そしてテレビ・新聞は正しくその結果を報道しているのだろうか?考えるのも恐ろしいことだが、会社側の一存で都合の良い数字に簡単に書き換えることだって可能なのではないか?あるいは、実際に行われていたとして誰に質問しているのか。本当に対象をランダムに選んでいるのか?どこかの地域や団体のメンバーや一定の年齢層に特定していたりしないのか?

こんな事を書くとテレビ局は「失礼な!」と怒るかもしれないが、実際視聴者には真実を確かめる術が全くないのだ。近年私の感じていることと調査結果のずれが大きくなり始めてからは、あまりこの数字を信用しなくなった。

スポーツコーナーになったらなったで、しょっちゅうゴルフの石川遼くんの話題が出てくるのが不思議だ。彼が優勝しても予選落ちしても逐一結果を知らされることになる。あの若さで国内優勝できる実力は認めるが、世界レベルで考えればテニスの錦織圭選手の方がよほど注目に値するアスリートだと思うのだが・・・。

しかも石川遼くんのプレーやインタビューの模様に入ると、豪では「放送権上の制約のため海外ではご覧いただけません」のメッセージとともに静止画に切り替わる。オリンピックやWBCのニュースなら理解できるが、どうして日本国内を主戦場とする10代ゴルファーの映像をそこまで制限する必要があるのか?この違和感はロシア人デュオ「t.A.T.u.」来日時の騒動を思い起こさせる。彼女たちが生放送をドタキャンするなどの騒ぎを起こすのを、テレビのこちらは「別に興味ねえよ」と白けているあの感覚。

気象予報士の半井(なからい)さんは早口で抑揚がなく、何を言っているのか聞き取りづらい。特に彼女が「名古屋から那覇です」と言う時、「那覇」の「な」にアクセントを置かず一気に言いきるのが気になる。いつも心の中で

『「古屋から覇です」だろうが!!』

と突っ込んでしまう。関係ないが、知人の2歳半の甥っ子は彼女がテレビに出てくると途端に画面に近寄っていくくらいのファンらしい。

そんな風に「ニュース7」を見ていると終始イライラし通しだ。そう言えば日本に住んでいた終わりの数年は地上波の番組をほとんど見てなかったっけ。

私にひとときの安らぎを与えてくれるのは武田真一アナと野村正育アナの柔らかな微笑と落ち着いた語り口調、そして番組終わりの動物、子供、地域のお祭りなどと伝えるほのぼのニュースだけだ。

NHKの正体―情報統制で国民に銃を向ける、報道テロリズム(OAK MOOK 293 撃論ムック)
西村幸祐

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