近頃の日本のテレビでの政治家の扱いと言えば、特定の政治家を不自然なまでに攻撃してみたかと思えば、別の政治家は気持ちが悪いくらい持ち上げてみたりと全くバランスを欠いた印象を受けるばかりだったが、「Yes We Canberra!」ではお笑い5人組のThe Chaserが政治家や選挙にまつわるあれこれを、単純にネタの対象として取り上げて気楽に笑える。この国では選挙権を持たず、投票する党を検討する必要がない私にとってはなおさらだ。
これまで3回放送された同番組の中で特に面白かったのが、6月に豪史上初の女性首相に就任したジュリア・ギラード首相の間違った「negotiate」の発音を揶揄したスキット。
「negotiate」の正しい発音は
[nigóu∫ièit]
「∫」は「she」の「sh」や「station」の「ti」で、唇を突き出して発する音。街行く人は皆正しく発音できるのだが、なぜかギラード首相はこれを
[nigóusièit]
と発音してしまう癖があるのだという。こちらは「sister」や「sea」の「s」に当たる、歯の間から息を吐き出す音。日本語で例えるなら
「その件については、相手と交渉する用意があります」
となるべきところが
「その件については、相手と交しゃうする用意があります」
という感じに聞こえるのだろうか?何とも間抜けかも。
しかし、ギラード首相のおかげで正しい「negotiate」の発音を覚えることはできたのだった。
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鷲見由理
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